
ゴム砥石を使った研磨では、作業者の使い方によって仕上がりに差が出ることがあります。特に、同じ作業を繰り返す製造現場では、作業の安定化や自動化を検討することもあるでしょう。
一方で、研磨作業を自動化するには、人が感覚的に行っている動作まで整理する必要があります。
この記事では、ゴム砥石の具体的な使い方から、研磨作業を自動化するときの考え方まで解説します。
ゴム砥石の使い方
ゴム砥石は、グラインダーなどの工具に取り付け、回転する砥石を加工面に当てて研磨します。加工する材料や形状、求める仕上がりに応じて、適した製品を選びます。
ゴム砥石で研磨するときのコツ
ゴム砥石を使うときは、次の点を意識します。
ゴム砥石で研磨するときは、砥石を強く押し付けすぎず、加工面に合わせて安定して動かすことが基本です。
特に、次の点を意識すると作業しやすくなります。
- 砥石を加工面に強く押し付けすぎない
必要以上に力を加えず、砥石の回転を利用して研磨します。 - 加工面に対して安定した角度で当てる
砥石の当て方が毎回変わると、仕上がりに差が出ることがあります。 - 一か所に集中して当て続けない
同じ場所だけを加工し続けず、砥石を動かしながら均一に研磨します。 - 砥石を一定の速度で動かす
動かす速度が大きく変わると、加工量や仕上がりに差が出ることがあります。 - 使用限度回転数を守る
使用する工具と砥石の仕様を確認し、使用限度回転数を超えないようにします。
手作業では、砥石を当てる位置や方向、動かし方、力加減などによって、仕上がりに差が出ることがあります。
ゴム砥石は何に使う?
ゴム砥石は、主に次のような加工に使用されます。
- バリ取り:金属部品等の微細なバリ取り
- 研削・研磨:切削加工痕(ツールマーク)やキズ、溶接ビードの除去
- 表面調整:サビや酸化皮膜、汚れの除去、めっき・塗装前の下地調整
- 中間・最終仕上げ:金型や金属表面の研磨・表面仕上げ、鏡面仕上げ前の中間工程
一般的なゴム砥石は、材料を大きく削り取るというより、研磨や仕上げに使われることが多いのが特徴です。
一方、ダイワラビン株式会社の弾性ゴム砥石「ダイワラビン」には、独自の砥粒設計による切れ味を持つCMタイプなど、
軽研削からバリ取り、研磨、表面仕上げまで対応できる製品がありますが、対応できる加工内容は製品仕様や加工条件によって異なります。
研磨作業を自動化するには?
研磨作業の自動化では、人が行っている作業をそのまま機械に置き換えるのではなく、どのような動作をしているのかを整理することから始めます。
手作業の研磨動作を整理する
手作業では、砥石を当てる位置や方向、動かし方、速度などを、作業者がワークに合わせて調整しています。
例えば、次のような項目です。
- 加工する位置
- 砥石を当てる方向
- 砥石の移動経路
- 移動する速度
- 加工する範囲
人が行っている作業を具体的な動作として整理することで、どこを自動化する必要があるのかが明確になります。
ティーチングとは?
ティーチングとは、ロボットなどに作業位置や動作を設定することです。
研磨では、加工する位置や砥石を当てる方向、移動経路などを設定します。実際のワークで加工結果を確認しながら、動作を調整していきます。
ゴム砥石を自動化で使うときの考え方
ゴム砥石を自動化工程で使用する場合は、砥石の特性だけでなく、ワークや加工条件との組み合わせを考える必要があります。
砥石と加工条件を組み合わせて考える
ゴム砥石は、製品によって特性が異なります。そのため、ワークの材質や形状、加工箇所、求める仕上がりに合わせて、使用する砥石を選びます。
そのうえで、回転数や移動速度、砥石の当て方などを設定します。使用する砥石が変われば、同じ動作でも加工結果が変わる場合があるため、砥石と加工条件を合わせて検討することが重要です。
実際のワークで加工を確認する
砥石や加工条件を決めたら、実際のワークで加工結果を確認します。
ワークの形状や加工箇所によって結果が変わることもあるため、仕上がりを確認しながら、必要に応じて砥石や加工条件、動作を調整します。
実際のワークでゴム砥石をお試しください
ダイワラビンでは、ワークの材質や形状、加工内容、求める仕上がりなどをもとに、用途に合ったゴム砥石をご案内しています。
「現在の研磨作業に合うゴム砥石を探している」「自社のワークで加工できるか確認したい」など、具体的な加工についてもご相談ください。
無償でサンプルをご提供しますので、実際のワークで加工をお試しいただけます。
まとめ
ゴム砥石は、グラインダーなどに取り付けて、バリ取りや研磨、表面仕上げなどに使用されます。研磨するときは、砥石を強く押し付けすぎず、加工面に合わせて安定して動かすことが基本です。
研磨作業を自動化する場合は、まず人が行っている動作を分解し、加工位置や砥石の方向、移動経路などを整理します。そのうえでティーチングを行い、実際のワークで加工結果を確認します。
ゴム砥石は製品によって特性が異なるため、自動化を検討する場合も、ワークや加工内容に合わせて適した製品を選ぶことが重要です。




